01-CACANiの紹介

この章では、CACANiの機能紹介、ver.2.0で追加された新機能、CACANiのインストール、セットアップ方法やライセンス認証について説明します。

 CACANiのアニメーションワークフロー

CACANiでアニメーションを作成する作業工程の紹介です。
ラフ→清書後、自動中割と自動着色を使用する基本の大まかな流れとなります。

step1  CACANiでキーフレームにラフスケッチします

ワークフロー1

step2  キーフレームをクリーンアップします

ワークフロー2

Step3  中割フレームを生成します
ワークフロー3

ワークフロー4

ワークフロー5

Step4 1フレームを参照カラーとしてペイントします

ワークフロー6

ワークフロー7

Step5 バッチによるアニメーションフレームの自動着色

ワークフロー8

Step6 必要なサイズの画像、または動画で書き出します

ワークフロー9
CACANiは、手書きのアニメーターと同じような質感の作画もできるように開発された革新的なアプリケーションです。
独自のツールとワークフローによって、CACANiは作業のににに役立ちます。原画となるキーフレームに基づいて、自動的に中割フレームを生成することにより、わずかな時間でフレームのペイントや、滑らかでリアルなアニメーションを作成することができます。

 CACANiの機能

CACANiの主な機能を紹介していきます。各機能のはははそれぞれのページをご確認ください。

 独自の感圧スケッチおよびトレース機能

グラフィックタブレットまたはタブレットディスプレイを使用すると、綺麗で均一な線、または感圧ストロークを含む図面をアニメーターは直接ソフトウェアに作画できます。

 色分離線レイヤー

図面にハイライトまたは影指定の領域を作成するには、色分離線レイヤーに作画して深さを追加します。これらの特別なレイヤーは非表示にして、最終的に着色された図面には分離線は表示されないようにできます。

 中割フレームの自動生成

キーフレームを描画した後、CACANi特有のアニメーションエンジンを使用することで、自動的に中割フレームを生成することができます。

 中割のタイミング調整

手書きアニメーションの作業工程を模倣したタイミングパネルを使用することで、簡単に中割の詰め指示ができます。

 アニメーションフレームの自動着色

着色された単一フレームを参照して、アニメーションシーケンスの全てのフレームを自動着色できます。

 手書きアニメーション特有のデジタルワークフロー

CACANiに多数ある利点を最大限に活用するためのデジタル制作パイプラインを開発しました。それにより、伝統的な手書きのアニメーション業界では、必要とされているいくつかの作業工程を改善して、省くことができます。

 高品質で伸縮可能なベクター出力

すべてのグラフィックはベクターベースのため、CACANiで作成した作品は大型HDTVからモバイル端末まで、簡単に複数のプラットフォームに合わせて、任意のサイズと品質の連続した画像、動画を自由に書き出せます。

 CACANiの新機能

Ver.1からアニメーターにとってCACANiが役立つことを多く学びました。その知見から、パフォーマンスを向上させ、使用するさまざまなを機能を改善する多くの作業が行われました。

 パフォーマンスの改善

ストロークと領域の処理に関連する基本的な機能の多くを書き換えした。その結果、複雑な線描を処理するCACANiの能力(詳細1フレームあたり1000ストローク以上)が高速化されましたが、メモリ使用量は減少しました。

 鉛筆と紙のように描ける

新しいラスターレイヤーを使用すると、従来のピクセルベースの方法で図面を描画および編集できます。 また、色分離サブレイヤーは、主線に影響を与えることなく、ハイライトやシャドウの領域を色指定するのにも役立ちます。

 より良いアニメーション生成、ストロークの一致

ストロークの再一致を使用することで、キーフレーム間の筆順の問題を修正するためのストローク修正が行えるようになりました。 [ストロークの結合]オプションを使用して、ストロークを組み合わせることができるようになりました。
自動機能ポイントモードでは、各ストロークを描画した後、各ストロークの端と鋭い角に機能ポイントを自動的に割り当てることができます。これにより、中割の結果を改善できます。特徴点のモーションパスを重ねることもでき、より自然に見える中割の動作を作成できます。

 オクルージョンとセグメントの非表示

新しい境界線とオクルージョン(遮蔽線)のオプションを使用すると、図面を微調整する時間をさらに短縮できます。ストロークを境界ストロークとして指定すると、レイヤーと重なり合うことなく、ストロークセグメントを自動的に非表示または表示できます。また、マスク以外の新しいクリッピングマスクの作成オプションを使用すると、領域の外側のストロークを非表示にできます。

 隙間閉じの高速化

領域ペイントと隙間閉じを同時に含む、さまざまな機能を使用して閉領域フィルが実行できるようになりました。さらに、描画オプションの締める時にポイントを追加、または描画後にオブジェクトのストローク接続ポイントを追加を使用して、隙間を増やすことなくストロークを拡大縮小および回転できるようになりました。

 適応性のあるストローク幅の調整

オブジェクトのストロークテーパを適応するとストローク幅を変更を使用することで、描画中および描画後に、ストローク幅を細くしたり太くすることが簡単にできます。 ストロークの幅は、編集時に自動調整されます。

 複数のセルとフレームにわたる編集

複数のフレームまたはセルで選択した機能を使用できるようになりました。編集メニューからすべてのフレームを選択オプションを使用するか、ショートカットキーで設定することもできます。
オブションには、複数のセルまたはフレームの編集をサポートするツールと機能には、選択ツールとストロークテーパを適用する、ストローク幅を変更、ストロークのランダム化、グループ化プロパティの転送/置換、転送境界ストロークの設定、さまざまなフレーム編集およびフレームタイプ変換が含まれます。

 新しいレイヤーとレイヤー変換オプション

ラスターレイヤー上で、ビデオレイヤーを使用してビデオフレームをロード、表示、編集できるようになりました。 オプションからセルの開始とセルの終了を使用して、レイヤーの調整を高速化することもできます。 オーディオレイヤーは通常のセルのようになり、同様に移動可能です。
画像レイヤをラスタライズするを使用して、ビデオフレームと外部画像をCACANiラスターレイヤーに変換して、さらに編集できるようになりました。オプションのラインアートの抽出およびレイヤーをベクトル化するを使用して、ラスターラインアートをCACANiベクトルストロークに変換することもできます。

 新しいフレームタイプとフレームタイプの変換

新しくリピートフレームを導入しました。リピートフレームを使用することで、セルバンク内の任意の場所に同じフレームを再表示できます。これにより、メモリの使用量を増やすことなく、リピートやループの指定が可能になりました。また、フレーム間で様々なタイプのフレームに変換することができ、柔軟性が大幅に向上しました。 タイミングパネルのフレームタイプを変換後、前後のタイミングには影響がでないようにされています。

 オニオンスキンフレームを素早く切り替える

オフペグフレームを割り当てた後、ショートカットキーを使用してアクティブフレームとオフペグフレームの表示をすばやく切り替えることができます。

 カラーパレットの読み込みと保存

カラーパレットを.csfファイルとして保存し、ファイル間で転送できるようになりました。

 キャンバス、カメラの出力設定

イメージ、動画をエクスポートする時、印刷サイズとDPIの構成を設定、変更できます。 アニメーション情報のウィンドウを使用すると、アニメーションに関するシーンやカット番号、時間などの詳細を図面に含めることができます。

 After Effectsへのエクスポート

レイヤーを個々の画像としてエクスポートしたり、レイヤー情報をAdobe After Effectsにエ クスポートしたりできるようになりました。 ※ver2.1では、書き出した画像、または動画ファイルと一緒に「.jsx」形式のフアイルが書き出されます。

 優れたユーザーインターフェイス、ツールパネル、ショートカットのカスタマイズ

メニューとインターフェイスが改善され、ユーザーにとって使いやすく再編成された多くのオプションを選択できるようになりました。タイミング、オニオンスキン(以前のライトボックス)、ナビゲーター、セルバンクの各パネルの機能性とユーザーインターフェイスが大幅に変更され、他のパネルも見た目も少し変更されています。
ショートカットのカスタマイズウィンドウは再編成され、ショートカットキーを割り当てる際、より明確になりました。デジタルスタイラスボタンを構成するための追加セクションも追加されました。

 CACANi アニメーションパイプライン

ラフは外部画像から読み込んで下書きとしても使えますが、CACANiで直接描画することもできます。ラフの描画には、[Skatch]のラフレイヤーを活用できます。

CACANiアニメーションのパイプラインの構造図
インポート
CACANiでラフを描く
((Skatch)ラフレイヤー)
外部画像を読み込む
(イメージレイヤー)
描画
アニメーション順序の確認
 
キーフレームを清書(手動描画/ストロークの一致)
 
中割フレーム
中割フレームの生成(タイミングの調整)
 
中割フレームの調整(ボーンツール、特徴点ツール)
 
クリーンアップ
線分(セグメント)の非表示
 
隙間のクリーンアップ
 
着色
カラー参照用フレームの着色
 
連続したフレームの自動着色
 
着色された領域のクリーンアップ/手動着色
 
エクスポート
画像シーケンス/ビデオのエクスポート
完成!

 ユーザーマニュアルアイコンガイド

ユーザーマニュアル全体で、マウスまたはデジタルスタイラスのいずれかで、実行する必要がある特定の動作を説明している時は、下記のアイコンで表示しています。

左クリック 左クリック

[マウス] マウスの左ボタンを(シングルクリック)1回押す。
[スタライス] 画面上をペン先で1回タップする。

ダブルクリック ダブルクリック

[マウス] マウスの左ボタンを(ダブルクリック)2回押す。
[スタライス] 画面上をペン先で2回タップする。

左クリック + ドラッグ 左クリック + ドラッグ

[マウス] マウスの左ボタンを押したまま、指示された方向に移動する。
[スタライス] 画面上をペン先でタップしたまま、指示された方向に移動する。

左クリック + ドラッグ 右クリック

[マウス] マウスの右ボタンを1回押す。
[スタライス] 画面上をペンボタンを1回押す。

CACANiのセットアップ

CACANiの推奨環境や購入、インストール方法について説明します。

動作環境

最小構成
2 GHz Intel® / AMD® プロセッサー
Microsoft Windows 8
512 MB RAM
128 MB RAM以上を搭載したOpenGL 3.0をサポートするビデオカード
1024x768以上の解像度モニター
マウスデバイス
推奨構成
3 GHz Intel® / AMD® プロセッサー
Microsoft Windows 8 / 10
4GB RAM以上
1GB RAM以上を搭載したOpenGL 3.0をサポートするビデオカード
グラフィックタブレットまたはタブレットモニターデバイス

ソフトウェアのアクティベーションには、インターネット接続も必要です。
CACANiは、高度なレンダリング技術を利用してアニメーションの描画を計算および表示します。 そのため、CACANiを適切に実行するには、比較的新しいグラフィックカードが必要です。

 CACANiのインストール

CACANiをインストールするときは、最初にCACANi公式サイト(www.cacani.sg)からインストーラーファイルをダウンロードする必要があります。 ダウンロードリンクは、ソフトウェアを購入したときにメールで送信されます。

インストーラーファイルのダウンロード

または、以前にCACANiを購入したことがあるユーザーは、前回購入時に使用しメールアドレスを入力して、弊社のWebサイトから最新バージョンのインストーラーをダウンロードすることもできます。 CACANiにご興味のある方は、無料体験版をダウンロードすることで、製品版と同じ機能をお試しいただけます。

体験版と製品版を選択

それぞれの方法でダウンロードしたファイルをダブルクリックすると、インストールが開始できます。手順に従ってインストールを進めてください。

インストーラーのダウンロード完了

 CACANiソフトウェアのアクティベーション

インストール後、デスクトップアイコンをダブルクリック、またはWindowsのスタートメニューからCACANiを起動することができます。

CACANiを初めて起動すると、プロダクトキーの入力を求めるウィンドウが表示されます。

プロダクトキーの入力ウインドウ

プロダクトキーは、CACANi購入後に電子メールで送られてきます。 CACANiライセンスの有効期限が切れている場合、または未購入の場合は、公式サイトから購入をして、新規プロダクトキーを取得する必要があります。

電子メールに記載されているプロダクトキーをコピーして、アクティベーションウィンドウに貼り付けてください。アクティベーションを機能させるには、インターネット接続が必要です。 [Activate]をクリックして続行します。
アクティベーションが成功すると、次のウィンドウが表示されます。

認証成功

03-メニューバー

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